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奄美群島と世界自然遺産

世界自然遺産候補地検討会と奄美群島 世界自然遺産とは 〜世界遺産とは〜
世界自然遺産の登録基準 国内の自然遺産地域
世界遺産地域になったら



◆世界自然遺産候補地検討会と奄美群島

平成15 年、環境省と林野庁は、今後新たに世界自然遺産へ推薦可能な地域の有無を学術的に検討する「世界自然遺産候補地に関する検討会」を開催しました。この検討会では、全国の国立公園など自然の価値が高い地域の中から、19 箇所を絞り込み、その中から「知床」、「小笠原諸島」、「奄美・琉球諸島」の3 地域が、世界遺産の登録基準を満たす可能性が高い地域として選定されました。しかし、「奄美・琉球諸島」は、絶滅危惧種の生息地など、重要地域の一部は未だ十分に保護されていないことが指摘されています。

*候補地の名称について
世界自然遺産候補地検討会では候補地の名称が「琉球諸島」とされています。「琉球諸島」は多くの場合、南西諸島の沖縄県部分を示す名称として用いられてることから、鹿児島県では、「奄美・琉球諸島」といった名称とするよう要望しています。


世界自然遺産推薦候補地検討会について
http://www.env.go.jp/nature/isan/kento/index.html

このホームページでは奄美群島の世界自然遺産登録に向けて、その自然の価値と登録に向けての取り組みを紹介いたします。

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◆ 世界自然遺産とは 〜世界遺産とは〜

世界遺産とは、1972 年に採択された「世界遺産条約」に基づいて、国連教育科学文化機関(UNESCO)の「世界遺産リスト」に登録された遺産のことで、国家や民族を超えて人類が共有し、次世代に受け継いでいくべき価値をもつ遺産を対象としています。世界遺産には、自然遺産、文化遺産、複合遺産、の3 種類があります。2007年現在、世界自然遺産166件、世界文化遺産660 件、複合遺産25件が登録されています。

 

 

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◆ 世界自然遺産の登録基準

世界自然遺産は、下記の4 つの登録基準の1 つ以上に当てはまる世界的に重要な価値をもっていることが必要です。

【世界自然遺産の4つの登録基準】
自然景観
  世界で最も深い渓谷、最大の滝など、ひときわ優れた自然現象や自然美をもつ地域
地形・地質
  地球の歴史や過去の生命の証拠となる、重要な地形・地質、化石などがよく現れている地域
生態系
  現在も進行中の生物の進化や動植物群集の見本となるような、極めて特徴のある生態系を有する地域
生物多様性
  世界的に絶滅のおそれのある野生生物の生息地や、生物多様性の保全上で最も重要な生物が生息・生育する地域

さらに、評価された自然の価値について、 以下の点が必要です。

  1. 十分な規模と必要な要素をもっていること
  2. 法律や制度によって長期的で適切な保護が十分に保証されていること
  3. すでに登録されている類似の自然遺産地域と比較して、優位性・独自性が明らかであること

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◆ 国内の自然遺産地域

・屋久島
屋久島は、世界的に特異な樹齢数千年のヤクスギをはじめ、多くの固有種や絶滅のおそれのある動植物などを含む生物相を有するとともに、海岸部から亜高山帯に及ぶ植生の典型的な垂直分布がみられるなど、特異な生態系とすぐれた自然景観を有している地域です。

屋久島世界遺産センター
http://www.sizenken.biodic.go.jp/park/np/kirishima/topics/19/

・白神山地
白神山地では、純度の高いすぐれた原生状態のブナ林が保存されています。動植物相の多様性で世界的に特異な森林であり、氷河期以降の新しいブナ林の東アジアにおける代表的なものです。また、さまざまな群落型や更新段階が見られ、進行中の生態学的過程の顕著な見本となっています。

白神山地世界遺産センター
http://www.sizenken.biodic.go.jp/park/tohoku/banner/10/

・知床
火山活動で形成された知床半島には、海岸部から高山帯に至るまで原生的な自然植生が連続して残され、高密度に生息するヒグマやシマフクロウなどの国際的な希少種を含む多様な生態系を形成しています。また、冬期の流氷は、知床半島の海洋・陸域生態系の両面に大きな影響をおよぼすことも特徴です。

知床自然センター
http://www.shiretoko.or.jp/

【関連サイト】

林野庁 日本の世界自然遺産
http://www.rinya.maff.go.jp/sekaiisan/
環境省 日本の世界自然遺産
http://www.sizenken.biodic.go.jp/isan/
社)日本ユネスコ協会連盟
http://www.unesco.or.jp/contents/isan/

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◆ 世界遺産地域になったら

 既に世界自然遺産に登録されている、屋久島や白神山地、知床では、遺産地域の価値を保全管理・普及啓発するために、人員や施設の充実が図られています。また、登録による知名度の上昇とともに、次のような変化が起こっています。

  • 遺産地域の自然を体験するため、観光産業を中心とした地域の活性化が進んでいます。
  • Uターン、Iターンによる人口の流入が見られます。
  • 世界自然遺産に関する研修や視察などの地域間交流の活性化が進んでいます。
  • 学校や地域で、環境学習や環境保全に関連する行事が増えています。
  • 廃棄物処理など、身近な生活環境の保全についても取り組みが進んでいます。

 一方、外部からの注目が高まり、観光客が増加することは、自然環境の過剰な利用や、地域社会の急激な変化をもたらします。
 このような変化に対して、すでに世界遺産に登録されている地域では、関係者間で協議を重ねながら、保全管理に取り組んでいます。

世界自然遺産への推薦・登録によって、奄美群島が今後どのような地域を目指していくべきか、群島内で活発な議論が求められています。

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