野生植物データベース解説
利用上の注意点
  • このデータベースの記述は、文献をもとに有用性に関する様々な情報を簡単に要約して記述したものです。各種の詳細や利用方法については必ず参考文献や専門書をご確認下さい。薬用を考えておられる方は医師や薬剤師などの専門の方にご相談の上で用いてください。生薬などの取り扱いに関しては、薬事法などの対象になるものも含まれておりますので、ご注意下さい。
  • データベースの項目「整理番号」、「和名」、「学名」、「科名」に記載されている内容は、環境庁自然保護局(1994)自然環境保全基礎調査 植物目録修正版に基づいています。
  • サツマイモ属、アサガオ属及びヒルガオ属植物の生茎葉および生塊根等の地下部(サツマイモ、ヨウサイ、アサガオ、グンバイヒルガオなどの生きた葉、茎、地下の可食部、根)は奄美群島、トカラ列島、沖縄全域、小笠原諸島からの移動が規制されていますので、ご注意下さい(2006年3月現在)。規制についての最新情報、詳細は農林水産省植物検疫所のホームページをご確認下さい。
  • 奄美群島ではカンキツグリーニング病の侵入・まん延防止のためにカンキツ類の穂木、苗木および樹の移動、ゲッキツの移動(持ち込み、持ち出し)の自粛、ゲッキツに寄生するミカンキジラミの防除への協力が呼びかけられています(2006年3月現在)。
  • データは、2006年3月調査時点のものです。
レッドデータブック種などの取り扱い方針について
  • このデータベースは、奄美群島の特色ある植物資源を医薬・食品等の分野と結びつけて活用することで、奄美群島の産業振興を図ることを目的としています。
  • 一方、植物資源は、過剰な利用や違法な採取が行われると、個体数の減少や絶滅を招いてしまいます。絶滅した植物資源は二度と利用することができません。奄美群島において生物資源を利用した産業の持続的な振興を図るには、これら植物資源を適切に保全しながら産業に利用することが求められます。
  • そのため本データベースでは、レッドデータブック(RDB)などで絶滅のおそれがあるとされる種については、分布や利用方法に関する情報を公開していません。
  • レッドデータブック指定状況(環境省、鹿児島県)、種の保存法、希少野生動植物の保護に関する条例(鹿児島県)、天然記念物の詳細については、Topページ「関連機関等へのリンク一覧」の、「(1)法令・レッドデータブック指定状況など」をご覧下さい。
データベース解説

対象種は、奄美群島に自生または帰化(野生化している栽培種を含む)している維管束植物約1,600種類で、野生化していない栽培植物(野菜・果樹・花卉・庭木など)は含みません。ただし、由来が不明なもの、野生化しているか不明なものなどが一部含まれます。

項目
内容
Webページへの掲載
整理番号 環境庁(1994)の分類系順の整理番号、未掲載の種類は末桁を、「X」などアルファベットとして、同様の番号をつけてあります。 全種について掲載しています。
和名 環境庁(1994)の和名
別名 参考文献で使われている他の和名
学名 環境庁(1994)の学名
別学名 参考文献で使われている他の学名
科名 環境庁(1994)の科名
別科名 参考文献で使われている他の科名
方言名 奄美群島で使われている方言名を島別に記載しました。
法令指定・レッドデータブック掲載 鹿児島県と環境省の条例や法律で採取等が禁止されている種類と、レッドデータブック掲載のカテゴリーです。
分布 分布が広い種類は全国、関東以西などとし、奄美群島のみに分布する種類は島名を記載しました。 ・国、鹿児島県のレッドデータブックに掲載されていない種
・鹿児島県レッドデータブック〔分布重要〕種

の計約1,100種について掲載しています。
民間療法 民間療法を中心に簡単に記載しました。詳しい使用方法や漢方の処方、薬理については、参考文献や専門書を参照して下さい。
生薬名 文献に記載があったものを記載しました。表示しにくい漢字を含むものには、読み仮名を併記しました。
その他の成分利用 染料、香料、毒性を利用した殺虫など、薬用・食用以外の成分利用です。
有用・有毒成分 文献に記載があったものを記載しました。
食用 食用、薬用以外の飲用、調味料、香辛料などです。家畜飼料も含みます。食べると有毒なもの、食べ物に添えるものもここに記載しました。
加工利用 木材利用、製紙原料などです。
植栽利用・観賞利用 観賞用、防災、緑化、緑肥などの栽培利用です。
参考文献 参考にした文献です。