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野生植物
整理番号 52300
和名 オオバコ
別名
学名 Plantago asiatica L.
別学名
科名 オオバコ
別科名
方言名 アサクサ、ウツバグサ、ウーバクサ、ウンバクサ、オンバクサ、フーバクサ、ホバクサ(奄美大島)、ウバグサ、フバクサ(徳之島)、ウバクサ、オンボクサ、クサクバ、フーバークサ(沖永良部島)、オオバク、ネブトングサ、ピーパングサ、ピィファンクサ(与論島)、フバクサ(徳之島、沖永良部島)、アオバコ、ウフバンサー、ウラワンサー、オオバンサー、コーヤクンサー、ネゴトグサ、ネブトンサー(喜界島)、オバクサ(奄美群島)、ウンバクサ、ンバクサ(加計呂麻島)
法令指定・レッドデータブック掲載
分布 全国
民間療法 種子を、利尿、排尿、泌尿器系結石、細菌性眼科疾患に用いる。全草を、慢性気管支炎、高血圧症、腎臓病、膀胱炎、尿道炎に煎服する。全草や種子を、眼病、便秘症、咳止めに煎服する。焙った生葉は腫物やおできに貼る。その他、のぼせ、熱さまし、肝臓病、淋病、健胃、腹痛、虫くだし、肺結核、止血、貧血、打撲、痔、フィラリア症、胸やけ、造血、心臓病、糖尿病に薬効があるとされる。黒焼きにして酢でねった葉や実を、頭髪が抜けた頭部につける。奄美群島でも切傷、ヒエ抜き、皮膚病、咳止め、肝臓病、吸出し、風邪に用いる。
生薬名 車前子(種子)、車前草(全草)
その他の成分利用 魚毒に用いる。
有用・有毒成分 全草は、配糖体のアウクビン、プランタギン、プランタギニン、ホモプランタギニン、ウルソール酸、β-シトステロール、スティグマステロール、アスコルビン酸、クエン酸、マンガンを含む。種子は、アウクビン、プランテノール酸、プランタサン、アデニン、コリン、コハク酸、粘液質(部分水解すると3種類の二糖類が得られる)、脂肪酸、ビタミンA、ビタミンB1を含む。
食用 若葉をてんぷらなど加熱して利用する。牛、羊の飼料に利用する。
加工利用
植栽利用・観賞利用 観賞用の品種がある。
参考文献 海中公園センター(1968)海中公園センター調査報告 奄美群島自然公園予定地基本調査書.鹿児島県./初島住彦(1986)改訂鹿児島県植物目録.鹿児島植物同好会./前田光康(1990)沖縄の民間療法と薬草.医聖社./堀田満(1989)世界有用植物事典.平凡社./天野鉄夫(1979)琉球列島植物方言集.新星図書出版/大野隼夫(1995)奄美諸島植物方言集.奄美文化財団/東四郎・阿部美紀子・緒方信一・飛田洋・横田和登(1976)薩南諸島における伝承的薬用及び毒性植物調査報告そのII.奄美大島、加計呂麻島、請島、与路島、徳之島、沖永良部島、与論島、喜界島.鹿児島大学理学部紀要(地学・生物学)9:129-150./川原勝征(2005)山菜ガイド野草を食べる.南方新社./内藤喬(1956)奄美大島有用植物誌.鹿児島大学南方産業科学研究所報告 1(3):97-151./鹿児島県薬剤師会(2002)薬草の詩-自然とのふれあいをもとめて-.南方新社./吉川敏男(1999)薬草と漢方のすすめ.ニライ社./吉川敏男(1998)入門沖縄の薬草.ニライ社./三橋博(1988)原色牧野和漢薬草大図鑑.北隆館./竹松哲夫・一前宣正(1987)世界の雑草(1)-合弁花類-.全国農村教育協会.