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野生植物
整理番号 14440
和名 ギシギシ
別名
学名 Rumex japonicus Houtt.
別学名 Rumex crispus ssp. japonica Kitam.
科名 タデ
別科名
方言名 コウヒル(与論島)、コーピル(奄美大島、与論島)、ユーシャ(奄美大島)、シビー(喜界島)、ギーギーグサ(沖永良部島)
法令指定・レッドデータブック掲載
分布 全国
民間療法 乾燥した根の煎汁を、便秘、胃痙攣、瀉下、胆汁分泌促進、強壮、抗菌作用に用いる。すりおろした生の根は、たむし、水虫、しらくもなどのかゆみに用いる。その他、疥癬、湿疹、虫くだし、白禿、痔疾に薬効があるとされる。
生薬名 羊蹄根(根)
その他の成分利用 鉄媒染によるねずみ色の染料に用いる。
有用・有毒成分 地下茎と根は、アントラキノン誘導体、アンソロン、エモジン、クリソファモール、タンニン、ビタミンA、ネポディン、ムシジン、シュウ酸を含む。
食用 新芽、若葉、若い茎は生または加熱して利用する。シュウ酸を含むので大量の生食は避ける。
加工利用 全草にシュウ酸を含むので、家畜は中毒を起こす。
植栽利用・観賞利用
参考文献 海中公園センター(1968)海中公園センター調査報告 奄美群島自然公園予定地基本調査書.鹿児島県./初島住彦(1986)改訂鹿児島県植物目録.鹿児島植物同好会./前田光康(1990)沖縄の民間療法と薬草.医聖社./堀田満(1989)世界有用植物事典.平凡社./天野鉄夫(1979)琉球列島植物方言集.新星図書出版/大野隼夫(1995)奄美諸島植物方言集.奄美文化財団/東四郎・阿部美紀子・緒方信一・飛田洋・横田和登(1976)薩南諸島における伝承的薬用及び毒性植物調査報告そのII.奄美大島、加計呂麻島、請島、与路島、徳之島、沖永良部島、与論島、喜界島.鹿児島大学理学部紀要(地学・生物学)9:129-150./川原勝征(2005)山菜ガイド野草を食べる.南方新社./内藤喬(1956)奄美大島有用植物誌.鹿児島大学南方産業科学研究所報告 1(3):97-151./鹿児島県薬剤師会(2002)薬草の詩-自然とのふれあいをもとめて-.南方新社./吉川敏男(1998)入門沖縄の薬草.ニライ社./清水矩宏・宮崎茂・森田弘彦・廣田伸七(2005)牧草・毒草・雑草図鑑.畜産技術協会.