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野生植物
整理番号 14600
和名 スベリヒユ
別名
学名 Portulaca oleracea L.
別学名
科名 スベリヒユ
別科名
方言名 アブラグサ、ミンブトナ、ミンブトケ(沖永良部島)、ティダナ(奄美大島)、テーンヤ、トゥイヤ、ピーナ(与論島)、ナンブー、ナンブーフィーヤ、ヒーヤー、ピーヤー(喜界島)
法令指定・レッドデータブック掲載
分布 全国
民間療法 葉や茎をつぶして虫さされや乳房炎に塗布する。カリ塩の利尿効果を応用して、淋病(膀胱炎)に煎服する。茶剤として、強壮、浄血に用いる。ハップとして腫れ物、傷に用いる。煎剤は眼の腫れに用いる。種子は寄生虫駆除と通経に用いる。その他、脚気、便秘、歯痛、ぜにたむし、痔、造血、脱肛、白禿に薬効があるとされる。あく(アルカリ)を濃縮してホクロ、イボの腐食剤に用いる。
生薬名 馬歯莧<バシケン>(全草)
その他の成分利用
有用・有毒成分 葉や茎は、蝋、炭化水素、エステル、酸、ジオール モノエステル、β-アミリン、ルペオール、スチグマスト-4-en-3-one、ジオール、タンパク質、セルロース、糖、加水分解され易い炭水化物を含む。その他、ニコチン酸、トコフェロールを含む。葉の粘液質はガラクツロン酸、アラビノース、ガラクトース、ラムノースを含む。種子は、脂肪酸のパルミン酸、オレイン酸、リノール酸、パルミトレイン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸を含む。その他、ミネラル、シュウ酸カリウム、塩化カリウム、ノルアドレナリン、ドーパミン、タンニン、シュウ酸カリウム、塩化カリウム、硫酸カリウム、硝酸カリウム、ビタニンC、B1を含む。
食用 サラダとして、新芽や若い茎を加熱して利用する。飼料にする。
加工利用
植栽利用・観賞利用
参考文献 海中公園センター(1968)海中公園センター調査報告 奄美群島自然公園予定地基本調査書.鹿児島県./初島住彦(1986)改訂鹿児島県植物目録.鹿児島植物同好会./前田光康(1990)沖縄の民間療法と薬草.医聖社./天野鉄夫(1979)琉球列島植物方言集.新星図書出版/大野隼夫(1995)奄美諸島植物方言集.奄美文化財団/川原勝征(2005)山菜ガイド野草を食べる.南方新社./内藤喬(1956)奄美大島有用植物誌.鹿児島大学南方産業科学研究所報告 1(3):97-151./鹿児島県薬剤師会(2002)薬草の詩-自然とのふれあいをもとめて-.南方新社./吉川敏男(1998)入門沖縄の薬草.ニライ社./橋本吾郎(1996)ブラジル産薬用植物事典.アボック社./三橋博(1988)原色牧野和漢薬草大図鑑.北隆館./竹松哲夫・一前宣正(1993)世界の雑草(2)-離弁花類-.全国農村教育協会.