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野生植物
整理番号 19510
和名 ドクダミ
別名
学名 Houttuynia cordata Thunb.
別学名 Polypara cordata Kuntze
科名 ドクダミ
別科名
方言名 ドクダメ(加計呂麻島)
法令指定・レッドデータブック掲載
分布 本州以南
民間療法 全草に、高血圧症予防、利尿作用、抗菌力や制菌力があり、解熱、解毒、湿疹、動脈硬化の予防、鼻づまりや耳たれ、膀胱炎、尿道炎、便通に煎服する。火で炙った生葉は、化膿性の腫物、できものの吸い出しに貼る。全草を、腰痛、冷え性、痔疾に浴用する。その他に、虫さされ、切傷、洗眼、駆虫、胃腸薬に用いる。奄美群島では、根を腎臓病、胃腸病に煎服し、葉の汁を鼻の病気につける他、ヒエ抜き、毒消しに用いる。
生薬名 魚腥草・十薬・重薬(花期の全草)
その他の成分利用
有用・有毒成分 全草の独特の匂いは、精油のデカノイルアセトアルデヒド、ラウリルアルデヒド、カプリンアルデヒドなどで、他にフラボノイドのアフゼリン、クエルセチン、イソクエルシトリン、カリウム塩を含む。根茎にデンプンを含む。
食用 若葉を加熱して利用する。飢饉時に根茎の澱粉を食用にした。
加工利用
植栽利用・観賞利用 園芸品種を含み、庭植えに用いる。観賞用の水草として栽培する。
参考文献 東四郎・阿部美紀子・緒方信一・飛田洋・横田和登(1976)薩南諸島における伝承的薬用及び毒性植物調査報告そのII.奄美大島、加計呂麻島、請島、与路島、徳之島、沖永良部島、与論島、喜界島.鹿児島大学理学部紀要(地学・生物学)9:129-150./堀田満(1989)世界有用植物事典.平凡社./天野鉄夫(1979)琉球列島植物方言集.新星図書出版/川原勝征(2005)山菜ガイド野草を食べる.南方新社./内藤喬(1956)奄美大島有用植物誌.鹿児島大学南方産業科学研究所報告 1(3):97-151./鹿児島県薬剤師会(2002)薬草の詩-自然とのふれあいをもとめて-.南方新社./吉川敏男(1999)薬草と漢方のすすめ.ニライ社./吉川敏男(1998)入門沖縄の薬草.ニライ社./橋本吾郎(1996)ブラジル産薬用植物事典.アボック社./三橋博(1988)原色牧野和漢薬草大図鑑.北隆館./安藤敏夫・小笠原亮・森弦一(2003)日本花名鑑(3).アボック社./山崎美津夫・山田洋(1994)世界の水草I.ハロウ出版社.