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野生植物
整理番号 30370
和名 カタバミ
別名
学名 Oxalis corniculata L.
別学名
科名 カタバミ
別科名
方言名 シイ、シィ(沖永良部島、与論島)、シィークサ、ジィミ、シィミィ、シミクサ(沖永良部島)、シイミ、シィミ(徳之島、沖永良部島)、チミヤバキャ、チミャバシキャ、ニヤヅキ(徳之島)、ニヤジキ、ニャーズィキ、ニヤヅキ、ニャジキ、ニヤーデキ、ミヤジキ、ミャジキ、ヤハタグサ(奄美大島)、シャジク、ナージクンサ、ハマンカンスー、マッアジク(喜界島)、ミャークサ(加計呂麻島)
法令指定・レッドデータブック掲載
分布 全国
民間療法 全草の搾り汁を、寄生性皮膚病に塗布する。全草の煎汁を、淋病や利尿に服用し、痔疾を洗う。その他、止血、眼の疾患、破傷風、虫くだし、乳の病、のぼせ、腎臓病、下痢、腋臭、糖尿病、脱毛、食欲不振、腎結石、浮腫に薬効があるとされる。奄美群島では、切傷、皮膚病、血圧降下に用いる。
生薬名 酢漿草(全草)
その他の成分利用 煮汁を白髪染めに用いる。生葉汁で、鏡や真鍮をみがく。中国では、水浸液を殺虫剤に用いる。徳之島では洗濯に用いる。
有用・有毒成分 クエン酸、酒石酸、マレイン酸、ビタミンC、アスコルビン酸、デヒドロアスコルビン酸、ピルビン酸、グリオキサリン酸、シュウ酸を含む。
食用 シュウ酸を除いて、料理に利用する。家畜が食べるとシュウ酸で中毒する。
加工利用
植栽利用・観賞利用 観賞用に栽培する。
参考文献 海中公園センター(1968)海中公園センター調査報告 奄美群島自然公園予定地基本調査書.鹿児島県./初島住彦(1986)改訂鹿児島県植物目録.鹿児島植物同好会./前田光康(1990)沖縄の民間療法と薬草.医聖社./堀田満(1989)世界有用植物事典.平凡社./天野鉄夫(1979)琉球列島植物方言集.新星図書出版/大野隼夫(1995)奄美諸島植物方言集.奄美文化財団/東四郎・阿部美紀子・緒方信一・飛田洋・横田和登(1976)薩南諸島における伝承的薬用及び毒性植物調査報告そのII.奄美大島、加計呂麻島、請島、与路島、徳之島、沖永良部島、与論島、喜界島.鹿児島大学理学部紀要(地学・生物学)9:129-150./鹿児島県薬剤師会(2002)薬草の詩-自然とのふれあいをもとめて-.南方新社./吉川敏男(1998)入門沖縄の薬草.ニライ社./橋本吾郎(1996)ブラジル産薬用植物事典.アボック社./三橋博(1988)原色牧野和漢薬草大図鑑.北隆館./竹松哲夫・一前宣正(1993)世界の雑草(2)-離弁花類-.全国農村教育協会./清水矩宏・宮崎茂・森田弘彦・廣田伸七(2005)牧草・毒草・雑草図鑑.畜産技術協会.