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野生植物
整理番号 31900
和名 サンショウ
別名
学名 Zanthoxylum piperitum DC.
別学名 Xanthoxyum piperitum DC.
科名 ミカン
別科名
方言名 サンショウギ、サンショノキ、サンショ(奄美大島、加計呂麻島)、サンソウ(徳之島)
法令指定・レッドデータブック掲載 鹿児島県:分布重要
分布 本州~屋久島
民間療法 果皮の粉末を、健胃、慢性胃炎に服用し、種子を利尿に煎服する。その他、回虫症、整腸、駆風、食欲不振、消化不良、胃下垂、胃拡張に用いる。果皮の煎汁を、漆かぶれ、ひび、あかぎれに塗布する。徳之島では、幹を毒消しに利用した。
生薬名 山椒(果実)
その他の成分利用 魚毒を用いる。
有用・有毒成分 果実は、精油のジペンテン、シトロネラール、リモーネン、ゲラニオール、フェランドレン、オイゲノール、辛味成分のα-、β-サンショオール、サンショアミド、痙攣毒のキサントキシン、麻痺性物質のキサントキシン酸、タンニンの他、フラボノイドのヒペリン、β-シトステロールを含む。
食用 日本古来の香辛料である。
加工利用 淡黄色の材は小細工物やすりこ木に利用する。
植栽利用・観賞利用
参考文献 東四郎・阿部美紀子・緒方信一・飛田洋・横田和登(1976)薩南諸島における伝承的薬用及び毒性植物調査報告そのII.奄美大島、加計呂麻島、請島、与路島、徳之島、沖永良部島、与論島、喜界島.鹿児島大学理学部紀要(地学・生物学)9:129-150./堀田満(1989)世界有用植物事典.平凡社./内藤喬(1956)奄美大島有用植物誌.鹿児島大学南方産業科学研究所報告 1(3):97-151./鹿児島県薬剤師会(2002)薬草の詩-自然とのふれあいをもとめて-.南方新社./三橋博(1988)原色牧野和漢薬草大図鑑.北隆館./鹿児島県環境生活部環境保護課(2003)鹿児島県の絶滅のおそれのある野性動植物 植物編 -鹿児島県レッドデータブック-.鹿児島県環境技術協会.