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在来作物・果樹類
種類 果樹
呼び名 シイクワシャー
方言名 ヤマクニン、シークニン、マークニン、マサクニン(徳之島)、シークリブ(沖永良部島)、キンカン(与論島)
作物・果樹名 シイクワシャー
学名 Citrus depressa Hayata
科名 ミカン
来歴 南西諸島から台湾山地にかけて野生する。原産地、来歴も不明であるが、カンキツ類では古くから知られる。
特徴 果実は酸味が強く、香りが良い。ビタミンCが多く、フラボノイドの一種のガンや循環器系疾患の予防に関わる機能性成分ノビレチンや、リュウマチ予防効果のあるタンジェレチンが多く含まれることが知られる。変異はかなり見られ、徳之島のマークニン、マサクニンも性質は異なる。
文献 日本果樹種苗協会(2000)特産のくだものシイクワシャー,日本果樹種苗協会/山本雅史・松島健一・伊地智告・上地義隆・川口昭二・中野八伯・野村哲也・谷村音樹・久保達也・富永茂人(2006)奄美諸島における在来カンキツ遺伝資源の調査とその保存,鹿児島大学農場研究報告29号/石畑清武・塩田晴靖・遠城道雄(1997)奄美諸島における熱帯・亜熱帯果樹の種類および在来カンキツ類の果実形質.鹿児島大学農場研究報告22 :1-13/大野隼夫(1995)奄美諸島植物方言集.奄美文化財団/山本雅史・松本亮司・上地義隆・伊地智告・久保達也・富永茂人(2005)喜界島における在来カンキツのポリメトキシフラボノイド含量.園芸学会雑誌. 別冊, 園芸学会大会研究発表74(2): 564.園芸学会/中野睦子・根角博久・吉田俊雄(2001)南西諸島におけるカンキツ類遺伝資源の探索収集.植物遺伝資源探索導入調査報告書 17: 39-48.農業生物資源研究所