【締機】(しめばた)
本場奄美大島紬の特徴は、精巧な絣の美にあります。他の産地では、手くくりや板締で絣糸をつくりますが、奄美では、この締機を用いて、仮織をして絣糸をつくります。経糸の綿糸で、図案に合わせながら絹糸を強く締めます。これできれいな絣ができあがるのです。
【染め】
本場奄美大島紬の染色は、テーチ木染めと泥染めの繰返しです。
テーチ木染め
まずテーチ木(車輪梅)の幹と根を小さく割り、大きな釜で約十四時間煎じます。こうして出来た茶褐色の液汁で糸や絣莚(むしろ)を染めます。およそ数十回も繰り返して染めるうち、テーチ木のタンニン酸によって糸はしだいに赤褐色に変っていきます。
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泥染め
テーチ木の液汁で二十回ほど染められた糸や絣莚は、泥田で三〜四回泥染めをします。次にまた、テーチ木で二十回以上染めて、また、泥田で染めるという繰返しでテーチ木のタンニン酸と泥の鉄分とが化合して、糸はやわらかくこなされ、決して化学染料では合成し得ない独特の渋い黒の色調に染めあがるのです。
【織り】
本場奄美大島紬は高機を用い、すべて手織りです。およそ七センチ程織っては、経絣のズレを一本一本たんねんに針で絣にあわせてゆきます。針をあやつる指先が手品師のように動く。すると、不鮮明だった模様がみるみるくっきりと浮きだしてくるのです。
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